私は、大学院工学府量子物理工学専攻に所属しています。量子物理工学科では、現代の物理学である量子物理の基礎とともに、原子力を含むエネルギーや放射線、材料、物質といった幅広い分野について学ぶことが出来ます。「量子物理工学」と聞くと、馴染みがなく難しいように感じられるかもしれませんが、私たちの身近にあるパソコンやスマホなどの部品の材料開発や、電気を生み出すもとになる原子力発電、がん治療に使われている放射線医療の基礎技術として使われている学問分野で、私たちの生活を支える大切な技術分野と言えます。

この学科の魅力は、幅広い分野が学べることに加え、普段経験できないような様々な実験・演習を体験できることです。例えば、ウランやそのほかの放射性物質を使う実験、電子顕微鏡を使う実験、数値シミュレーション等を先生方や大学院の方の手厚いサポートの下で楽しく行うことが出来ます。また、工学部は女子学生が少なく不安に思う人もいるかもしれませんが、この学科は男女分け隔てなく切磋琢磨し合える環境で、女子学生も充実した学校生活が送れます。

大学の授業や研究は、高校までの勉強を土台に幅広い学問について学び、加えて今まで学んできた学問と社会とのつながりを実感することが出来ます。また、学びたい分野を自由に選択でき、「自分の好き」を追求できるので、学ぶことがどんどん楽しく感じられるようになると思います。

原子力を含めた将来のエネルギーや放射線の新たな利用、材料・物質に関心がある人、物理や化学が好きな人は是非、量子物理工学科の門を叩いてみてください！